2025.06.06
お役立ち情報
高齢のご家族が入院や手術を受けると、治療費やその後の生活にかかる費用が心配になります。
保険に加入していれば大きな支えになることもありますが、「どこに、どんな保険に入っているか分からない」という方は意外と多いものです。
そこで今回は、高齢の親御さんが加入している保険について、実際のご相談をもとに考えてみたいと思います。
今回ご相談いただいたのは、総社市にお住まいのCさん。
お母様は現在87歳で、倉敷市にて一人暮らしをされています。
ある日自宅で転倒し、骨折して手術・入院をすることになりました。
意識も混濁しており会話ができる状態ではなかったため、どんな保険に加入しているのか、入院費用に保険が使えるのか、Cさんには判断できない状態でした。
Cさんはお母様が当店で生命保険に加入していたことをうっすら覚えており、「せめて手続きの方法だけでも知りたい」とご来店くださいました。
Cさんのお母様が加入されていた生命保険は、当社で取り扱っていたものでした。
ただし加入したのは約30年前。
当時の契約内容は、保険証券を探しようやく内容が確認できました。
また以前お父様が亡くなった際に、請求手続の代理人としてCさんを指定していたことが判明。
これにより、手続きはスムーズに進めることができました。
こうした代理人(正式には「指定代理請求人」)の登録は、契約者本人が意思表示できなくなったときに備えてあらかじめ行う制度で、10年ほど前から多くの保険会社で採用されています。
今回のケースでは、
✅ 保険証券が見つかったこと
✅ 代理人が指定されていたこと
この2点が、迅速な保険金の請求につながりました。
今回はうまく保障を請求することができましたが、うまくいかないケースも多くあります。
特に以下のようなケースは注意が必要です。
✅ 保険証券が見つからない
✅ どの保険会社に入っていたか記憶がない
✅ 指定代理請求人の登録がない
✅ 契約者本人が意思表示できない
このような場合は、保険金の請求が非常に困難になります。
生命保険文化センターや生命保険協会などには、契約照会制度といって「加入していた可能性のある保険会社を調べる仕組み」もありますが、基本的に手続きはご本人か、法定相続人に限られます。
代理店が代わりに調べることはできないため、ご家族でも「関係性を証明できない」と進まないことがあります。
保険だけでなく、通帳や重要書類、契約の控え、IDやパスワードといった情報の所在も、わからないままだと残された家族は対応に追われ、精神的にも時間的にも負担がかかってしまいます。
今回の件では、Cさんも「母が元気なうちに話をしておけばよかった」とおっしゃっていました。
親御さんが高齢になったときは、以下のような準備が将来の安心につながります。
✅ 親御さんが加入している保険の内容を一緒に確認する
✅ 保険証券や契約書の保管場所を共有しておく
✅ 指定代理請求人を登録する(可能であれば)
✅ 重要な契約情報をまとめてエンディングノートや一覧表にする
生命保険だけでなく、火災保険や自動車保険にも同じことが言えます。
自動車保険では、使用者や名義人の変更が必要になる場合があり、火災保険では相続や名義変更に伴って補償の内容が変わることもあります。
いずれにせよ親御さんに万が一のことがあったとき、ご家族のどなたかがスムーズに手続きを行えるようにしておくことが大切です。
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今回のCさんのケースから見えてきたのは、「高齢になった親の保険は、元気なうちに家族で話し合っておくことの大切さ」です。
「親がどんな保険に入っているか知らない」、「いざという時に手続きができるかわからない」といった不安を抱える方は少なくありません。
不安なこと、わからないことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
大切なご家族の安心のために、今できることを一緒に考えていきましょう。
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